2016/06/27
「紳士革靴のクリーニング」お手入れレポート byお手入れビギナー西村|お手入れスタイル

皆さん こんにちは!
お手入れビギナーの西村と申します!
私西村は、このサイト「お手入れレシピ」のWEBページの作成のお手伝いや
革のお手入れ用品のオンラインショップ「ハッピーバリューコム」の
ページ作成のお手伝いをしているスタッフの一人です!
未だ手しか登場していませんが、顔は渡辺大知に似ていると評判の者です!
さて、このコーナーは、
靴のお手入れに関してはビギナーな私が、
靴のお手入れ歴16年の大ベテラン
このサイト「お手入れレシピ」の管理人、かつ
「ハッピーバリューコム」の店長"よしみき"さんに
教えていただいたケア用品とケア方法を使いながら、
私物の靴のお手入れをしていくというコーナーでございます。
本日のお題はこちら!
黒い紳士用の革靴です。
革靴のお手入れとしては定番中の定番、基本中の基本ですよね!
お手入れビギナーの入門編としてこれ以上の素材はありません。
数年前に買ったものですが、例のごとく、今までお手入れは全くしてませんでした。
そもそも革靴のお手入れの基本とは
「汚れたらお手入れ」ではなく
1、買った時にすぐファーストケア
2、使用後にチェック
3、月に1度程度定期的にお手入れ
4、シーズン終わりに保管前ケア
と、「汚れる前にケアする」事によって
汚れに強い革にする事が大事なのです!
(・・・とハッピーバリューコムオリジナルシューケアガイドに書いてましたよ)
なので、このようなファーストケアも定期的なお手入れもしていない革靴は、
決して理想的な革の状態ではありません。
そのため、溜まった汚れをまず落としてから、栄養補給や防水処理をする必要があります。
それではレッツお手入れしていきましょう!
1.ブラシをかけて大まかな汚れを落とす
まずは、馬毛のブラシで全体をブラッシングして
大まかなホコリや汚れを落としていきます。
最初にブラッシング!
これはほとんどの靴のお手入れに共通するやり方ですね。
2.全体の汚れを落とす
さて続いては革の汚れを落として行きます。
使うのはこちら、コロニルの「レザーソープ」というケア用品
読んで字の通り革のための石鹸で、革の汚れを落としてくれます。
古い靴墨も落とせますし、栄養補給もできるという優れものです。
ケアクロスか布に吹きかけて・・・
全体になじませます。ケアクロスは使っていくとどうしても汚れてくるので、
汚れを落とす用と仕上げのからぶき用の2枚あると便利ですよ!
このように全体を拭いていきます。なんと靴の内側にも使えるのが嬉しいところです!
これだけで全体的なホコリやくすみは取れました!
3.防水処理をする
さて、続いては防水処理を行います。
使うのは、コロニルの「ウォーターストップチューブ」です。
これ一本で汚れ落とし、艶出し、保革、防水ができるという万能クリームです。
今回は汚れがひどかったのでまずレザーソープを使いましたが、
きちんと定期的にケアをしているなら、
この「ウォーターストップチューブ」一本でも大丈夫だと思います。
こんな風に先端がスポンジになっていて、
チューブを押すと、クリームが先っぽからニュッとこんにちはします。
クリームを靴に乗せて、スポンジでまんべんなく塗り広げていきます。
4.キズを隠す
つま先の部分に、擦れたような傷がたくさんついているので、
隠すために、色補修クリームを使います。
使うのは「サフィールカラー補修クリーム」です。
なんと色数が47色もあり、絵の具のように色を混ぜ合わせる事も出来るので、
どんな靴の色でも補修できるという優れものです。
今回は、黒い革靴なので「黒」色のクリームを使います。
補修クリームは、クロスで塗ったり、指で塗ったりしてもいいですが、
今回は補修する範囲が狭いので綿棒を使う事にします。
このように傷が目立つところに塗り込んでよく伸ばしていきます。
綿棒だけだとムラになってしまうので、
仕上げにクロスを使ってよく伸ばしてあげます
おお!素晴らしい!
ちょっとした補修で傷が目立たなくなりましたよ!
5.仕上げに磨いてツヤを出す

5分ぐらい置いて、防水クリームと補修クリームが乾いたら
仕上げに乾いたクロスで磨いてあげます。
履き古したストッキングなどをお使いになる方も多いと思いますが、
ストッキングは摩擦力が強く、細かい傷がたくさんついてしまうので
やはり専用のケアクロスを使うのがよいようです。
ちなみに、「ケアクロスは汚れたら洗ってもいいの?」と疑問が湧き、
店長のよしみきさんに聞いてみたのですが、
「洗剤が残ったまま次回お手入れをして、何か毛用品と洗剤が反応したら困るのと、
水洗いにしても乾いてごわごわしてしまうとデリケートな革に傷がつくので基本洗いません」
とのことでした。
ながく使いたい場合は、「汚れを取る用のクロス」と「仕上げ用のクロス」
2枚用意しておくとよさそうですね!
という事で磨いていきます。
いでよ!ハイシャイン!
おお!磨いていくとどんどんツヤが出てきます!
これは楽しい!
手前の靴が磨いた靴で、奥のがまだ磨いてない靴です。
違いは歴然ですね!
楽しくなりながらどんどん磨いていって・・・完成です!
いかがですか?
まさか傷があんなにキレイに隠せると思ってなかったのでとても嬉しいですね!
全体的にツヤが出てきて靴が蘇った気分です。
これでようやく革が良い状態になったので、
次回はまた「汚れてきたらお手入れ」ではなく、
定期的にお手入れをする事により、良い状態を保つ事ができます。
定期的なお手入れ方法は、またいずれレポートしますね!
それではまた次回のお手入れレポートでお会いしましょう〜
【今回のお手入れで使用したアイテムはこちら】

【Le Beau 馬毛ブラシ(ブラウン)】
この馬毛ブラシの特徴は何と言っても、毛の柔らかさにあります。これならば、爬虫類やエナメル、デリケートなスエードなどのブラッシングも安心ですしバッグや衣類のブラッシングにも使えそうな質感です。また、毛を固定する一つの穴(木台)にできるだけ多く毛を密集させることで、抜けづらく工夫してあります。
【Le Beau 馬毛ブラシ(ブラウン)】

コロニル【レザーソープ】
高級な天然のワックスで革に栄養を与え、柔らかくしなやかに。きめ細かい泡状のフォームスプレーで、スムースレザー・デリケートレザー・合成皮革をクリーニングして保護すると同時に革に栄養を与えます。また、色の鮮明さを復活させる効果もあります。サイズ:200ml入り。直径約4.5cm、高さ約22cm。使用素材・対象:表革(銀面)用(靴・ハンドバック・皮革小物類)
【お手入れ方法】
布でホコリを落とした後、容器をよく振ってから、柔らかい布に泡を散布(約2秒)し、塗布面に控えめに、均一に塗ってください。完全に革が乾いてから綺麗な柔らかい布で仕上げ拭きをしてください。
コロニル【レザーソープ】サドルソープをムース状にした革クリーナー

ウォーターストップチューブ
靴のお手入れの救世主。他にあまり見ないフッ素配合の浸透系万能防水クリーム。色の種類は、無色・ブラック・ダークブラウン・ブラウン・ライトブラウン・ワイン・ホワイト・ブルー・レッド。先がスポンジになっているので手が汚れずに汚れ落とし/艶出し/保革/防水のケアが可能。仕上げ磨きをすると本当にいいツヤが出て靴のお手入れが楽しくなります。
ウォーターストップチューブ

サフィールカラー補修クリーム
あのエルメスのケア用品をも手掛けるというフランスの高級革ケアブランド【サフィール】-SAPHIR-。色落ちした革の補修用コンシーラー【カラー補修クリーム】がなんと驚きの47色展開。今までほんのちょっとの色の違いで諦めていた色落ちも今が補修のチャンスです。
サフィールカラー補修クリーム

ケアクロス
革靴のお手入れに必須のお手入れ用クロス
表面の毛が短かめなので、お手入れにお使いいただく場合にも、毛が付着しにくいです。
サイズ30cm×18cm
端はかわいくギザギザにパイピングカットしてあります。
コロニルのケアクロスは34cm×34cmなので、すこーし小ぶりですがその分お安くしました。
洗うことはできませんが、両面思う存分お使い下さい。
ケアクロス
このページでご案内した内容で是非少しでも早くケアしてあげて下さい。
また、素材が特殊な場合や、どのケアグッズを使ったらいいのか
判断が難しい場合などはご遠慮なくお問い合わせください。