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2016/09/24

エナメルブーツの特徴とお手入れのポイントは?

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「エナメル」という言葉自体は、本来はワニスと顔料を混合した塗料のことを言います。

そこから派生して、エナメルを塗った塗膜や、エナメル加工したアイテムのことも総称して
「エナメル」ということもありますね。

 

「エナメル」といっても、もとの素材は、高級カーフの場合もあれば、ナイロンや布の場合もあり
その点でお手入れやお値段、重量などに大きな差が生まれるのも当然のことと言えます。
加えて、わざとエナメルにシワ加工をした素材もあります。
「パテントレザー」などと呼ばれることもありますが、同じものと考えていただいて良いでしょう。

「お手入れって必要?どうやったらいいの?」と迷ってしまいますね。


エナメル素材にトラブルが多い理由
本来なら、牛革などにコーティングが施されているのですから、防水などのお手入れも必要ないはず。
それなのに・・・
 *包んでいた薄紙が貼りついてしまって、大変なことに・・・
 *気づいたら、全体が黄色っぽく変色しているんです!
 *となりに置いてあった靴の色がうつってしまって・・

悲鳴のようなメールが、連日私たちのもとに寄せられます。 一体なぜ?


一番大きな理由は、ずばりエナメル革が、日本の高温多湿な気候に適していないのです。
表面のコーティング自体が湿気でやられてしまい、ベタベタしてしまうのには本当に困りますね。

さらに、トラブルの原因は私たち自身にもあります。
何となくエナメルは水をはじく丈夫そうな素材・・という先入観をお持ちの方が多いのです。
だから「何もお手入れしない」もしくは「手元にあった防水スプレーやクリームでケアしてしまう」という事態が発生します。
「革用って書いてある防水スプレーをかけたら、一気にくもっちゃって・・」
というご相談も多いんですよ。
また、エナメル革は逆に冬の乾燥も苦手です。
乾燥からひび割れをしてしまうと、これはもう元に戻らないので、
ここでもコーティングの維持が重要課題だといえます。

それでは早速、あなたのブーツの状態に合わせて、安心してできるシンプルなお手入れ方法をご紹介します。

 

“通常” のブーツのお手入れ

お手入れはエナメル専用スプレーにおまかせ

買ったばかりでも、使い続けて数年でも、エナメルにおすすめするスプレーはこれ一本。
ラックスプレーという専用ケアグッズです。
ラックスプレー
エナメルの命でもある、ツヤを維持しながら、
革を柔らかくしひび割れを予防してくれます。

お手入れ方法
1.まず毛足が短く柔らかい布や天然の毛のブラシで表面のほこりや砂をはらいます。
2.ラックスプレーを、ブーツから30cm以上離して吹き付けます。
3.浸透するのを待って・・・布でからぶきをすればOK。


エナメルと他の素材とのコンビの場合
エナメル素材を使ったブーツの中には、
牛革などのスムースレザーやスエード素材との
コンビになったものも少なくありません。
そんな場合もご安心を。
ラックスプレーはエナメル素材専用とはいえ、
牛革などのスムースレザー、スエード素材などにもお使いになれます。
逆に他の素材用の一般防水スプレーがエナメルにかかるとトラブルのもとなので、
エナメルと革とのコンビの場合には、ラックスプレーでのお手入れをおすすめします。

その後のデイリーケアは、次の“既に履いている”ブーツのお手入れと同じです。

 

“既に履いている” のブーツのお手入れ

からぶきと月に1回のスプレー補充で十分

今まで何もしてこなかったけど・・という場合も、今からでも大丈夫。
まずは表面のほこりなどを落とし、専用スプレーで保護をしてあげましょう。

 

1.エナメルコーティングを傷つけない天然馬毛のブラシで、
優しくブラッシングをしてあげることからはじめます。
ルボウ馬毛ブラシ
または、ケアクロスのような柔らかくきれいな布で
拭いてあげるのでも構いません。
ケアクロス

 

2.もし、汚れがひどい場合には、
ヴァーニスライフエナメルローションで汚れをふきとり、からぶきしていただければ結構です。
同時に紫外線による日焼けを極力避けるための予防策にもなります。
エナメルローション

 

“トラブルがある” のブーツのお手入れ

エナメルの表面がベタベタ・・・

湿気に弱いエナメル素材は、保管から出してみると何だかベタベタした感じになっていることがあります。
これは表面の樹脂が湿気や雑菌で痛んだもので、カビの一種と考えていただいてもいいでしょう。


特に注意が必要なのは、包んでいた紙や布などが貼り付いている場合。
無理にビリビリっとはがしてしまうとその部分のエナメル樹脂がはがれてしまって取り返しの付かないことに。

べたつきを取る方法としてご提案できるのは、
革靴用のクリーム、ウォーターストップチューブを使う方法があります。
ウォーターストップチューブ
ウォーターストップチューブの先のスポンジにクリームを少し出し、
エナメルの押し付けるようにしながら「直線的に」なでつけ、べたつきを取ります。
この方法でうまくべたつきが取れた場合には、
仕上げにラックスプレーを吹き付けて、浸透させてあげて下さい。
新しいうちから保護をし、保管に気をつけてあげれば、べたつきトラブルは回避できます。

逆にこの方法でもべたつきが取れず、
表面の樹脂がよれた様になったり、他の革の色が移った場合には
対処ができませんので、ぜひ日ごろのお手入れをお忘れなく。


ベタベタなどのトラブルがある場合はこちらをご覧ください。
エナメル・パテントのトラブル

 

“脱いだ後” のブーツのお手入れ

トラブルのもとは、雑菌と湿気

せっかくお手入れで良い状態を保っていても、ブーツの中が不衛生だったり
脱ぎ履きのたびに臭いが気になるようでは、台無しです。
しっかりした牛革のブーツの場合には、特に蒸れやすく、汗や汚れによる雑菌が、気になる臭いや、
足のトラブル(水虫など)を引き起こします。

雑菌が大好きな湿気をいち早く取り除くため、しっかり除湿をしてあげて、
できれば除菌もしておくことで、次回も爽やかに足を入れることができそうです。

そこで、ハッピーバリュー流「脱いだ後のブーツケア」は・・

1.ジッパーがあるものは、全開にして除菌消臭スプレーをシュー
そのまましばらく置いておきます。帰ってから2、3時間が目安です。
森から


2.その後、ブーツキーパーで形を整える
ブーツキーパー
または、ブーツ用の除湿剤ブーツリフレッシャーで除湿・脱臭を一晩優先的に行い、
その後ブーツキーパーを、セットする。
ブーツリフレッシャー

くしゅくしゅブーツなどは、革を張って形をキープする必要性は高くないので、
除湿性の高いブーツリフレッシャーで常に保管しても良いでしょう。
一方、エナメル素材で細身のブーツについては、バネの力がかかるブーツキーパーだと、 
素材の伸びが気になる場合もあります。 
ネジ調整式のブーツキーパー、スクリューブーツキーパーがお役に立てるでしょう。
スクリューブーツキーパー

 

どうですか?思ったよりも簡単な手順でお手入れできそうだとお感じなら
是非この機会にお手入れを始めてみませんか?

「トライしてみたら面白くて、家中の靴とブーツをケアしちゃった」とか  
「お手入れしていたら、何だか自分の背筋が伸びるような気がして、気合が入りました」
というお便りをいただくことも多いんですよ。

ここでのお手入れの流れやケアグッズは、もちろんエナメル素材のパンプスやバッグも
同じように考えていただいて結構です。
毎日履くブーツや靴がハッピーな状態だと、何だか出がけから晴れ晴れした気分になりますね! 

 

【今回のお手入れで使用したアイテムはこちら】

コロニル ラックスプレー 200ml

コロニル ラックスプレー 200ml

エナメル革(パテント素材)やガラス加工の革専用の保護スプレー。一般的な防水スプレーが使えない上に、何もしないと黄ばみやべたつきというトラブルが耐えないエナメルを 良い状態に保つ必需品です。エナメル樹脂を保護、ツヤを保ち、栄養分でしっとりさせることでひび割れを防止します。同時にエナメル樹脂が保護されることにより、保管中のべたつきや紫外線などによる黄ばみを予防します。

コロニル ラックスプレー 200ml

 

ルボウ馬毛ブラシ

【Le Beau 馬毛ブラシ(ブラウン)】

この馬毛ブラシの特徴は何と言っても、毛の柔らかさにあります。これならば、爬虫類やエナメル、デリケートなスエードなどのブラッシングも安心ですしバッグや衣類のブラッシングにも使えそうな質感です。また、毛を固定する一つの穴(木台)にできるだけ多く毛を密集させることで、抜けづらく工夫してあります。

【Le Beau 馬毛ブラシ(ブラウン)】

 

 

ケアクロス

ケアクロス(テレンプ)

大判のネル地お手入れクロス。
クリームをつけてのお手入れにも、仕上げ磨きにも使える必須アイテムです。
ケアにストッキングなんてキャー辞めてください。強い摩擦ですごい熱が発生、革が可哀想です!
ケアグッズをなじませてクリーニング保革をするのにも、仕上げからぶきにも大活躍。
大判なので重宝します。

ケアクロス(テレンプ)

 

【サフィールヴァーニスライフ エナメルローション 】

【サフィールヴァーニスライフ エナメルローション 】

あのエルメスのケア用品をも手掛けるというフランスの高級革ケアブランド【サフィール】-SAPHIR- エナメル専用のローションです。

お手入れ方法

最初に柔らかい布や馬毛ブラシで軽く表面の汚れを落とします。容器をよく振ってから柔らかい布にローションを全体に塗り伸ばしながら、やさしく表面の汚れをふき取ります。3分ほど放置してから別の乾いた柔らかい布で力を入れずにやさしく磨き上げてください。

【サフィールヴァーニスライフ エナメルローション 】

 

ウォーターストップチューブ

ウォーターストップチューブ

靴のお手入れの救世主。他にあまり見ないフッ素配合の浸透系万能防水クリーム。色の種類は、無色・ブラック・ダークブラウン・ブラウン・ライトブラウン・ワイン・ホワイト・ブルー・レッド。先がスポンジになっているので手が汚れずに汚れ落とし/艶出し/保革/防水のケアが可能。仕上げ磨きをすると本当にいいツヤが出て靴のお手入れが楽しくなります。

ウォーターストップチューブ

 

【森から・・250ml】

優しい天然除菌消臭スプレー【森から・・250ml】

・サイズ
250ml入り。直径約5cm×高さ約20cm

・注意点
【森から・・】は防腐剤を一切使っていません。開封後は、数ヶ月を目処に使い切って下さいね。
保管は日のあたらない冷暗所で御願いします。
なんと、日光が当たる場所に置きすぎると成分が光合成して(理科の時間みたいですが・・)
白い糸のようなものが中に浮くことがあります。
その場合も問題なくお使いいただけますが驚かれるといけませんので念のため。

優しい天然除菌消臭スプレー【森から・・250ml】

 

ペダックブーツキーパー

ペダックブーツキーパー

*とっても使いやすい!片手でレバーを握って(幅を狭めて)ブーツの置くまで入れて手を離せば、程よい幅に広がってブーツの形を美しくキープしてくれるんです。市販の多くのものはレバーが無い為、両手で狭めて奥に入れるのにコツが入りますがレバーがあるので安心ですね。 美しいフォルムがキープできる(ふくらはぎに注目!)ただ、倒れないだけでは無いのです。ブーツの美しい形をキープできるように、人の足と同じように「ふくらはぎ」があるんです!これにより革がパンと張り、ほんとうにブーツも嬉しそうに見えるから不思議です。バネの加減で絶妙な張り具合に。特別薄く柔らかい革以外は、伸びるような心配はありません。

ペダックブーツキーパー

 

炭草花【ブーツリフレッシャー】

炭草花【シュー&ブーティーキーパー】

汗やジメジメ湿気、こもる臭いでお困りではありませんか?

廃木などを活用したエコな高機能炭があなたの愛用品をしっかり守ります。

晴れた日に干す事によって何度でも繰り返し使える消臭・除湿剤。

ニオイや湿気を吸着する能力の高い木炭成形品をニオイがこもりやすい足先部分に採用。

炭草花【ブーツリフレッシャー・ロング】

 

スクリューブーツキーパー

スクリューブーツキーパー

幅の調整ができるので、どんなブーツにもベストフィット。バネ式のブーツキーパーだと、素材が伸びてしまわないか心配な、柔らかいラム革・薄手のスエード・ストレッチ素材のブーツに特におすすめ。プラチナグレーの落ち着いた外観はもちろん、フック式の取っ手も他にはあまり見かけません。引っ掛けての収納もできます。本体のすみずみにまで小さな穴が開いているのは、極力通気性を良くするための工夫。湿気の高い日本でも安心して使えるのが嬉しい。

スクリューブーツキーパー

 

 

関連記事: エナメルほどトラブルのご相談が多い革はない

このページでご案内した内容で是非少しでも早くケアしてあげて下さい。


また、素材が特殊な場合や、どのケアグッズを使ったらいいのか

判断が難しい場合などはご遠慮なくお問い合わせください。

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