案外知られているようで知られていないのが革製品の汚れの原因。
実はホコリなど細かい粉塵が、革の表面にある小さな穴に入ってしまい、取れなくなっているのです。
それでは、ホコリがその小さい穴に入らないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
そこで登場するのが「防水スプレー」です。
どんな革製品も、ホコリがついて汚れる前、つまり購入した直後にきっちり防水スプレーをしておくことで、かなり汚れにくくなるのです。
そのわけは、穴にスプレーが浸透して、穴の汚れやすいところを汚れからガードしてくれるからなのです。
ここで疑問が一つ。その革の穴ってふさいでしまっていいのでしょうか?
ツルッとして見える革でも、表面には無数の穴が空いていて、そこから空気を出し入れして通気性を高めています。
逆に、穴がなければ革靴や革コートの中は湿気がこもってしまいますから、この穴も重要な役割を担っているといえます。
つまり「通気性を保ちながら、穴を汚れからガードする」ことができれば…
それには、使用する防水スプレーの成分に注目する必要がありそうです。
防水スプレーには大きく分けて<シリコン系>と<フッソ系>があります。
シリコン系のスプレーも良くみかけますが、こちらは表面に膜を張るタイプ。
革の手入れをするいうよりは、単に一時的に防水性を高めるものです。
まさに今から雨の中に出かけるという時に短時間効力を発するためのものです。
それに対して、フッソ系のスプレーは革の内部に浸透し、革自体に十分な撥水性を持たせます。
この防水の仕方だと、革の持つ通気性を維持しながら防水性を高め、さらにホコリが付着しにくくなるという効果があるのです。
ファーストケアをしっかりしてあげれば、デイリーケアには手をかけずに済みます。
日頃のお手入れは、まず使った後のブラッシングやからぶきを。
その後はアイテムにもよりますが「概ね10回使ったら」シンプルなクリーニングと栄養補給をします。
また、革は人間の肌と同じで適度な油分が必要です。乾燥する冬などにお肌にクリームを塗るのと一緒で、革も表面がちょっと乾燥してきたかな?と思えば栄養クリームでいたわってあげてください。
色があせてきたり、角がすれて色が落ちてきても、自分でできる対処法がありますので、あきらめることはありません。お手入れするアイテムのコンディションと会話しながらお手入れタイム、楽しみたいですね。
革製品は湿気が苦手です。カビや革同士がくっつくスティッキー現象、革のべたつきなどさまざまなトラブルの原因になります。
梅雨時など日本のじめっとした気候や、気密性の高い住宅環境が、革にとってはつらいものと言えます。
「通気性の確保」と「ほこり・日光避け」をバランスよく考えて、優しく保管をしてあげることが重要です。
使おうと出してきて、見つけて「うわーっ」と驚くトラブルが少しでも少なくなるように、保管アイテムの選び方や保管環境についてお伝えしていきす。
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